| 企業名 | 広島ランバーテック株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 〒738-0021 廿日市市木材港北6番23号 |
| 業務内容 | 住宅木材・工業用製品の加工 |
| 代表者 | 山根誠一郎 |
| 創業 | 1985年 |
| 備考 | 2014年に山根木材株式会社(現:ヤマネホールディングス株式会社)から分社 |

広島ランバーテック株式会社は、広島県を中心に住宅事業などを展開する山根木材(ヤマネホールディングス株式会社)の木材部門が独立して誕生した会社です。複数あった拠点を広島県廿日市市へ集約し、広島県の住宅向けの木材プレカット事業の先駆者として取り組んでこられました。
分社から約13年が経過した現在では、住宅用木材のプレカット事業以外にも工業用製品を手掛けるなど、建築資材だけに留まらない多角的な製品の加工・販売を展開されています。
今回は、InfiniOne導入プロジェクトメンバーである製造・購買管理部の小野 正和様、田村 翔太様の2名に、システム導入の背景や効果についてお話を伺いました。
木材プレカット業の特性による課題もありました。
見積時に一度算出した木材の種類や数は、詳細な設計やお客様要望による間取りの変更等に伴って内容が変わるため、受注時にあらためて登録し直す必要がありました。その結果、見積時と受注時で必ず二重入力しなければならない手間が生じていました。
また、木材の手配業務においては、お客様ごとの特徴や注意点を営業担当者しか把握しておらず、担当者がいないと状況が分からないという属人化の問題が起きていました。旧システムではそういった個別情報に対応しきれず、結果として紙やExcelで管理せざるを得ない状況が、業務の煩雑さに拍車をかけていました。
在庫の精度も問題でした。そもそも木材は加工を前提とする性質上、同じ材料でも呼び名が異なる、1ミリ単位で寸法が違うなど、管理が非常に難しい商材です。旧システムは仕様上の制限で詳細な品番管理が難しく、正しい在庫状況の把握に非常に苦労していました。
このような状況を改善すべく、システムを刷新する決断に至りました。
さらに、グループ会社での導入実績も大きな後押しとなりました。親会社であるヤマネホールディングスがすでにInfiniOneを利用しており、導入時のテストやフォロー体制、さらには稼働後のサポートについても事前に実態を把握できていました。そのため、「ここなら安心して任せられる」という確かな判断に繋がりました。
加えて、ヤマネホールディングスのIT部門からグループ全体でのシステム統合を進める方針が示されていたこともあり、最終的に新システムはInfiniOneしかないという結論に至りました。
要件定義の当初、現場の事務担当者を中心にシステム刷新への不安感があり、前向きとは言えない状況でしたが、実際のデモ画面を見せてもらったことで現場の意識が大きく変わりました。具体的な画面を前にすると、「ここまでできるなら、ここはこうしてほしい」と、現場から次々と改善要望が出るようになったのです。業界特有の要件についても、FutureOneの担当者は理解が早く、大小さまざまな要望に対応いただき、その対応力の高さを実感しました。
その後迎えた並行稼働の期間中は、旧システムの締め処理と重なり、膨大なデータ入力と通常の請求書発行業務を同時並行で進めなければならないなど、現場にとって大きな負荷がかかる状況でした。加えて、在庫数がどうしても合わないという想定外の事態も含め、様々な対応に追われていました。そうした中でも、FutureOneの担当者が夜遅くまで一緒に対応していただいたことで、何とか乗り切ることができました。その姿勢は、現場にとって大きな安心材料となりました。
また、システム導入直後に常駐サポートを受けた際には、事務担当者が疑問点を相談すると、その場ですぐに解決してもらえました。こうしたサポートを通じて社員に残っていた不安も徐々に解消されていき、最初の締め処理を終えた頃には、「私たちにも使いこなせる」「InfiniOneは現場で使えるシステムだ」という前向きな声があがるようになりました。要件定義の段階から少しずつ変化していた「現場の風向き」が、このとき完全にポジティブなものへと変わったと強く感じたことが印象的です。
経営層からは「月次資料が早く出てくるので、経営判断が早くできる」と高く評価されています。実際に旧システムと比べて、InfiniOneでは半分の営業日数でシステム処理が完了するようになりました。他にも、与信管理のアラートが表示されるようになり、事前にリスクヘッジできるようになった点も社内で好評を得ています。
以前は「帳簿在庫と実在庫が合わないことがある状態」でしたが、InfiniOne導入後は在庫の精度が劇的に向上しました。システム導入から1ヶ月後に初めて在庫数を確認したときは、「これ本当?」と驚いたことを覚えています。また、旧システム運用時は、日々の動きを全部紙に記録し、後から遡ってデータ修正する手間が発生していました。しかし現在はそうした手戻りが解消され、在庫精度の向上に加えて作業時間の大幅な削減に繋がっています。
在庫精度の向上に伴い、原価計算の精度も上がりました。以前はシステムから出力した帳票にはデータ不備もあり、長年の勘を頼りに調整が必要でしたが、InfiniOneでは出力した帳票をそのまま利用できます。その結果、経営層に報告している週次の収支報告もほぼズレのないものとなっています。
木材プレカット業特有の「木取り」の変更作業も、大幅に効率化されました。
従来は、5本使用する予定で手配した部材が、現場での上手な木取りによって実際には4本で済んだ場合、複数の工程を遡ってデータを修正する必要があり、手間と時間がかかっていました。
InfiniOneでは、使用実績を正しく入力するだけで、その内容が関連データにリアルタイムで反映されるため、作業工程数は半減し、作業時間も約7割削減されました。
パッケージシステムでありながら、業務の重要度に応じて機能に「濃淡」をつけて構築できるInfiniOneの考え方は、当社に非常に合っていたと感じています。受注・見積における単価や原価の考え方、粗利管理の集計方法など、業務上どうしても譲れない部分については、しっかりと作り込むことができました。その結果、当社の業務にフィットしたシステムになり、大変満足しています。また、FutureOneの担当者は業務理解が非常に早く、安心して相談できる存在でした。要望を大まかに伝えた場合や、こちらの説明が十分でない場面でも、意図を的確に汲み取り、常に期待以上の提案や回答をしていただいた点にも感謝しています。