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物流費削減と、長年の課題であった販売機会損失を低減。カトージが取り組んだ利益の見える化と在庫管理の改革

FutureOneメディア
株式会社カトージ 様

導入製品

InfiniOne ERP

資本金

1,200万円

従業員数

68名 (2024年1月現在)

対象業務

販売管理、在庫管理

株式会社カトージは「楽しいベビーグッズを」を企業コンセンプトとして、こだわり派のママパパのために流行を意識したデザインや最新機能にこだわったベビー用品を取り扱う、創立70周年のベビー用品製造販売・小売業です。また、デザインと機能に優れた海外ブランドを発掘し、正規輸入代理店として卸売・直販事業を展開するのに加えて、取引先様向けのOEM生産などのビジネスも手掛けています。
今回は、InfiniOne導入プロジェクトメンバーである常務取締役 兼 営業本部長の小林 尚貴様をはじめ、InfiniOne導入プロジェクトメンバーの皆さまに、システム導入の背景や効果についてお話を伺いました。

カトージ様_事例ダウンロード


課題・提案・効果

課題
  • ■ 煩雑な在庫管理によって誤出荷が発生するとともに、販売機会損失を誘発
  • ■ 利益管理の精度に問題があり、即座の経営判断が困難
  • ■ 煩雑且つ熟練を要する属人化した業務プロセスが、各所に散在
提案
  • ■ InfiniOneの標準機能をベースとし、ポイントを絞ったカスタマイズを実施
  • ■ 全ての要件にただ対応するのではなく、運用方法や見込める導入効果を含めて総合的に提案
効果
  • ■ 在庫管理精度が向上し、長年の課題であった販売機会損失を大幅低減
  • ■ 間接経費を含めた利益管理精度を向上
  • ■ 利益の速報値を確認できるようになり、経営判断の迅速化を実現
  • ■ 物流費が高騰化しているなか、一定割合の物流費削減を達成
  • ■ 無駄の多かった業務や運用を見直し、業務プロセスをスマート化
株式会社カトージ様
株式会社カトージ様
株式会社カトージ様

システム導入の背景

発足した物流改革プロジェクトに合わせて、基幹システムも見直し

ご担当者画像

旧システムでは、処理するデータ量がシステムの許容範囲を超えていたために挙動が遅く、毎日多大な待ち時間が発生していました。また、長年使用するなかで部署ごとの要望をすべてカスタマイズした結果複雑な運用ルールが生まれてしまい、ミスを誘発しやすく、且つ熟練を要する属人性の高い業務が散在している状況でした。

さらに、新規サービスや事業にシステムを対応させようとすると都度高額な改修費用がかかったため、可能な限りシステム改修を行わず自社作成のExcel変換で対応していたことも、事態を悪化させる要因となっていました。なにより、間接経費を加味した利益計算の精度に強い問題意識を抱えていました。

そんななか、自社物流から委託物流に変えねばならない事情が発生し、物流をアウトソーシングするための物流改革プロジェクトが発足しました。その過程で基幹システムの見直しも必要という判断に至り、刷新する流れとなりました。

選定のポイント・決め手

FutureOneとの初打合せで感じた安心感

ご担当者画像

少子化が加速する今、今後はベビーのいる家庭以外にも枠組みを広げてビジネス展開をしていく必要性を強く感じています。

システム刷新の契機となった物流改革プロジェクトは佐川グループ所属のSGシステム社が中心となって推進していたため、そこで将来的なビジネス拡張に柔軟に対応できる次期基幹システム候補としてご紹介いただいたのが、InfiniOneでした。SGシステム社のWMSと連携可能で、且つ当社の現状と今後の成長に見合う基幹システムとして盤上に上がりました。

検討開始直後は多大に不安を抱えていたものの、FutureOneの営業担当者と初めて打合せした際、漠然ではありますがそのやり取りから「これは大丈夫だな」と安心したことを覚えています。

システム構築中

システム刷新に対して大きな期待と不安があったが、FutureOneのフォローで不安を克服

ご担当者画像

システム要件の確定時、社内調整には大変苦労しました。決められている予算を守りつつ、各部署・担当者からヒアリングした要望や各見解を取りまとめ、要望の優先順位をつけることや、なにより、システム刷新に対して社内の皆が保守的になっているなかで理解を得つつ、社外であるFutureOne・SGシステム社に細かく業務内容を説明するのに苦労しました。

また、当時の現場では、メンバー各人の責任感が強いからこそシステム刷新に対して「すごく楽になれる」という期待と「本当にこれでいいのか?」という不安とが入り混じっていました。FutureOneは各部署の末端にまで緻密にヒアリングを実施しながら、InfiniOneのパッケージ標準機能をベースに、ポイントを絞った要件にのみカスタマイズを施す提案をしてくれました。全ての要件にただ対応するのではなく、代替の運用方法やそこから見込める導入効果を含め、総合的に提案してくれたのです。

それでも、当時はFutureOneが提案・説明してくれた内容に対して、実際の業務内での運用をイメージできず終始不安に感じているメンバーもいましたが、FutureOneは根気よく説明を続け、全員で理解を深めながら進められるようフォローしてくれました。そうして進めるうちに当初抱いていた不安や抵抗感は自然と払拭され、本稼働から1年経った今振り返ると、あの時の不安は杞憂だったなと感じています。FutureOneは、当社のやりたいことを理解し、的確な提案をしてくれていました。

ご担当者画像

導入時においてはマスタデータ入力の作業量が多く、早期の段階でマスタ整備専用のシステム環境を貸していただきましたが、それでも骨が折れました。ですが、結果的に無駄の多かった業務や運用を見直すきっかけとなり、業務のスマート化に繋がりました。
また、データが整備されたことで分析に要していた処理時間も以前と比較して半分以上短縮化されため、良かったと思っています。

本プロジェクトはコロナ禍で始まったので主なやり取りはリモートで行っていましたが、FutureOneが要所・要所で愛知県にある本社まで訪問し、顔を突き合わせて一緒にPCを見ながらポイントを説明してくれたので有難く感じていました。あの時は丁寧にフォローしていただいて、ありがとうございました。

導入後の変化・導入効果

利益管理の見える化・物流効率化により、経営判断の迅速化・物流費削減を実現

ご担当者画像

経営者として最も導入効果を感じるところは、利益管理の見える化と物流です。
特に利益管理に関しては、InfiniOne導入前とは比べ物にならない程に明確化されました。

経営していく上で、商品ごとの利益結果によっては、その後販売を継続するか否かの経営判断をしなければなりません。しかし、以前は利益結果を確認するのに時間を要し、且つその精度にも問題があったために、正確な利益の速報値を確認できるシステムが早急に必要だったのです。

FutureOne・SGシステム社のInfiniOne・WMS導入により、物流費が明確になるとともに、原価計算が漏れなく計算され、廃棄処理など今まで手付かずだった部分もシステム化できるようになりました。経費・利益をより分かりやすく管理できるようになったので、粗利率や販売単価の定期見直しが実施できるまでに管理レベルが向上しました。

それにより、物流費が高騰化しているこのご時世において競合他社が物流費に利益を圧迫されるなか、当社では寧ろ物流費削減を実現できました。円安で為替が厳しくなった直近2年の状況下でもそれは顕著で、おかげで利益を加味した諸々の経営判断が容易になり、この点は劇的に変わった点だと感じています。
InfiniOne・WMS導入によって救われた部分は大きいです。

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お客様情報

昭和29年に『加藤治商店』を創業して以来、70年にわたる長年の業績と実績を有するベビー家具の製造販売業です。
ベビーベッドやベビーカーなどの育児用家具・ベビー玩具・ベビーインテリア製品の卸売、および小売を手掛けています。


お客様ロゴ

企業名

株式会社カトージ

所在地

〒484-0894  愛知県犬山市羽黒北金屋39-2

業務内容

ベビー用品の製造企画、小売・卸売

代表者

加藤 浩一

創業

1954年 (昭和29年)

URL

https://www.katoji.co.jp/

※記載されているお客様情報については、2024年3月時の情報です。