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ERPとは、企業の持つ資源=「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を一か所に集めて管理し、有効活用するという考え方、またはそれを実現するためのシステムを指します。
ERPは「Enterprise Resource Planning」の頭文字をとっており、直訳すると「企業資源計画」となり、企業の様々な部門やプロセスを統合的に管理することを目的としています。
一元的に基幹業務データを管理するメリット
ERPは、業務負担の軽減だけでなく 迅速な経営判断にも役立つ、
現代の経営活動に欠かせないもの
現代の経営活動において、ERPは企業の成長と効率化を支える重要なツールです。
しかし、企業規模や事業内容によって、求められるERPの機能や特徴は大きく異なります。
適切なERPを選ぶためには、自社の規模や業務要件に合ったシステムを選定することが不可欠です。
独自の複雑な業務プロセスやルールを抱えていることが多く、さらに世界的な事業展開を行うケースも一般的です。
これらに対応するためには、高度なカスタマイズ性や多言語・多通貨対応などのグローバル機能が欠かせません。
外資系ERPが選ばれる傾向
予算や人材などのリソースが限られているため、効率的な運用を重視する傾向があります。また、標準機能の充実度はもちろんのこと、業界・業種ごとに異なる商習慣や業務プロセスに対応し、必要に応じて柔軟にカスタマイズできるシステムが求められます。
さらに、システム担当者が少ないケースも多いため、導入後のトラブルや運用上の疑問に迅速に対応してもらえるサポート体制が整っていることも非常に重要です。
国産ERPが選ばれる傾向
中堅中小企業に求められる3つの要件のうち、その中でも「業界別テンプレート」の充実している国産ERPを選ぶことが、導入効果を大きく左右すると言えます。
「業界別テンプレート」がない場合、自社業務に合ったプロセス設計を一から行う必要があり、設定・検証に多大な時間とリソースが必要になります。また、業界特有の要件が反映されていない場合、導入後に追加修正が発生し、結果として導入コストが膨らむリスクもあります。
こうした背景を踏まえ、中堅中小企業では「業界別テンプレート」を備えたERPを選ぶことの重要性が高まっています。
「業界別テンプレート」とは:特定の業界・業種の商習慣や業務フロー、要件を事前に反映した機能群をひと通り揃えているため、ゼロからカスタマイズを行う負担を軽減する仕組み
※「業界別テンプレート」の具体例:製造業向け、卸売業・流通業向け、食品業向け、鉄鋼業向け、複合業態向けなど
業種別テンプレート活用で得られるメリット
業界別テンプレートの有無をERP選定時の重要な基準に加えることで、
導入効果を最大化し、中堅中小企業の課題解決に向けた強力な基盤を築くことが可能
近年、市場環境の不確実性が高まる中、企業経営には過去の記録にとどまらず、「未来を予測し、先手を打つ」スピードが求められています。
これまでのERPは、企業活動の結果を記録する「管理システム」としての役割が主でした。しかし、迅速な意思決定を行うためには、蓄積されたデータを「資源」として能動的に活用しなければなりません。そこで不可欠となるのがAI技術です。社会全体でAIの実用化が急速に進む中、ERP市場においてもその潮流は例外ではありません。
ERPに集まる正確かつ網羅的なデータをAIが解析することで、従来のシステムでは困難だった「精度の高い予測」や「データに基づく業務の自動化」が可能になります。
つまりERPは今、単なる記録ツールから、「企業の競争力を生み出すデータの源泉」へと、その役割を大きく変えようとしているのです。
「ERP×AI」の活用例と享受できるメリット
「ERP×AI」の導入は、単なる一時的な技術革新ではなく、
企業の長期的な競争力を支える基盤(インフラ)として不可欠な要素へ
AI技術の進化は、ビジネスモデルや業務プロセスそのものを見直すきっかけとなっています。
かつてIT化が企業の必須条件となったように、これからの時代は「AIによる予測と自動化」を前提にビジネスを構築できるかどうかが、企業の存続を左右する新たなスタンダードになりつつあります。
この変革を無視することは、相対的に企業の競争力を失うことと同義です。
競合他社がAI活用を進める中で未対応のままでいると、様々な経営リスクに直面する可能性が高まります。
「AI未対応」により、将来的に直面するリスク
しかし現状では、AIを十分に活用できているERP製品は多くはありません。
そんななかで重要視するべき視点は、「現在どのような機能があるか」だけではなく、「進化が速いAI技術と、一度導入したら長く使うERPをどう共存させるか」です。
では、どのような視点で選べばよいのでしょうか。
現在のERPにおけるAI実装は、大きく以下の2つのタイプに分類されます。
AI技術の進化スピードはERPの機能進化よりも遥かに速いため、「外部の進化をどう取り込むか」というアーキテクチャの違いが、将来の拡張性を左右します。

特定の業務(仕訳・予測など)に特化して、あらかじめERPに組み込まれたAI機能を利用する

ERPが「窓口」となり、Microsoft Azureなどの汎用的な最新AI基盤(LLM)と直接連携する
「今あるAI機能の数」ではなく、
「進化に適応できる拡張性があるか」で選ぶことが重要
これまでの流れを踏まえ、ERP選定で押さえておきたい重要なポイントは下記の5つです。
また次の2ページで、押さえておきたい5つのポイントを重要視することによって、企業が得られるメリットを整理しました。
自社に最適な選択肢を見つけるためのヒントとしてお役立てください。
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