【金属表面処理加工業】
導入製品 |
FUTUREONEIds(InfiniOne Sales) |
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資本金 |
1,000万円 |
従業員数 |
60名 |
対象業務 |
受注管理・販売管理 |
使用期間 |
約20年 |
業務内容 |
金属表面処理加工(めっきなど) |
小林様:当社は、めっき加工を中心とする金属表面加工業として1952年に設立しました。現在は、精密機械部品などの極小製品のめっき加工を得意とし、主に、通信モバイル機器、カーエレクトロニクス、医療機器、光学機器などのめっき加工を請け負っております。複雑な多品種小ロットに対応できる点も当社の強みです。
環境や作業者に配慮した新技術の開発にも力を入れており、工場棟に隣接する技術研究所にて、これまでにNiアレルギー対策代替Cu-Sn-Znめっき、高耐食性無電解Niめっきなどの処理法を確立してきました。国内・国際特許を取得した独自のめっき技術を有しています。
また、高品質な金属表面加工処理を提供するため、品質管理にも注力しております。高度な検査用分析機器類にも設備投資を惜しみません。
2004年には、上海にも現地法人として工業拠点を構え、中国のお客様からの依頼を中心に、一部、日本からも加工対象品を送り、加工処理を行っています。
一方、社内体制では、現在、女性に働きやすい職場を提供するための整備を進めております。従業員のうち約40%は女性スタッフです。特に品質管理部門においては女性スタッフが中心を担っています。
小林様:私は、当社に新卒で入社して以来、総務部に所属し12年間勤務してきました。総務部には、私のほかに1名の社員がおり、現在は2名体制です。
FUTUREONEIdsのシステム管理者として、2法人分の各種マスタや取引単価などの情報をメンテナンスしています。また、ユーザーとして、日々、伝票の入力業務を行っています。
総務部主任 小林様
小林様:導入したのが約20年間前のことで私は入社前だったため、その時、総務部にいた現社長から聞いた話になりますが、当時、使用していたシステムは当社とグループ会社の情報を一括で管理することができず、運用負荷が高かったようです。
また、めっき加工業特有の「銅+錫」などの複数素材での加工方法や膜厚規格といった商品情報を管理できず、各部門へ一連の作業指示を出すことができないなどもあり、使い勝手が悪く、さらに、サポートサービスも満足のいくものではなかったそうです。
当社の規模にフィットするめっき加工業専用システムがない中で、オーダーメイドのシステムを導入してしまうと費用対効果が見合いません。そこで、FutureOneのパッケージシステムをカスタマイズし、セミオーダーのシステムとして導入することになったと聞いています。
小林様:お客様から注文が入ると、FUTUREONEIdsで受入計上を行います。日々の入力業務のうち、半分はグループ会社での受注です。商品・取引先などのマスタや単価・原価情報は共通化されながらも、販売価格は別々に管理・表示できる様になっているので、今のシステムでは、当社・グループ会社の注文を意識することなく、同じように処理することができます。さらに、統計資料も、「会社ごとに」も出力できるように、カスタマイズされています。
2つのシステムで2法人の情報を管理していた時と比べると、格段に効率化されているようにも感じますし、マスタメンテナンスを始めとする運用・保守も1つのシステムに集約されているので、何とか、2名体制で行うことができていると思います。
小林様:1つの商品加工に対して、複数素材での加工方法や膜厚規格の加工指示が可能になり、各工程ごとの作業指示を”一連として”処理することができるようになりました。これにより、工程間の時間ロスが最小限になりましたし、当社が得意とする複雑な多品種小ロットの対応により一層、特化できるようになったと思います。
また、当社独自の「入庫伝票」「品質確認書」「作業確認書」はそのままに、システムから情報を出力できるように、カスタマイズをしてもらったので、多少の運用変更にも柔軟に対応できました。
小林様:FUTUREONEIdsでの受入計上が業務の起点となるため、システムが停止してしまうと作業指示が出せず、業務が止まってしまいます。この点、FutureOneのシステムは、停止するリスクの少ないサーバ構成を提案いただき、それを採用しています。
仮に、問題が発生した時は、サポートに連絡をするとすぐにリモートで対応してもらえ、1時間もあれば解消されるので、安心しています。
小林様:まず、総務部がFUTUREONEIdsで注文の受入計上を行い、「入庫伝票」「品質確認書」「作業確認書」を出力し、加工対象品とともに管理部へ回します。管理部で入庫伝票と加工対象品を付け合せた後、製造部で作業確認書に基づいて加工処理を施します。そして、品質管理部で「入庫伝票」「品質確認書」を確認し、「加工品」の品質テストを実施します。
品質に問題がなければ、管理部に「入庫伝票」「品質確認書」「加工品」が戻され、「入庫伝票」「品質確認書」 を総務部に渡します。総務部で、売上計上と「納品書」発行を行い、「加工品」「品質確認書」「納品書」とともに出荷準備を行い、出荷されます。最後に、伝票類は電子データにして、FutureOneより導入している文書管理システム(※)で保管されます。※周辺システムソリューションとしてご提供
簡潔にいえば、総務部がFUTUREONEIdsに入力したデータから出力された伝票類と加工対象品とともに、次の工程へ受け渡していきつつ、各部門でもデータを参照、入出力していくかたちで、受注~加工~品質管理~計上~出荷と一連の作業指示が行われていきます。
導入効果でも言いましたが、複数素材での加工方法などの加工指示ができるようになったり、工程間の時間ロスが少なくなったりしており、FUTUREONEIdsは当社の業務において、なくてはならないものになっています。
総務部主任 小林様
小林様:私がFUTUREONEIdsがあって一番助かるのは、どの部署からでも一元管理されたデータを扱える点です。このおかけで、会社全体の業務負担の軽減や効率化につながっていると思います。 その分、最初の入力作業が重要になってきますので、そこを我々がしっかりと担えば、スムーズに作業工程を進めることができる便宜性の高いシステムで、とてもありがたく思います。
システム導入時に、導入担当であった現社長から、FutureOneの営業担当の方へ「もっと安くて良いシステムがあれば乗り換えるよ」と冗談交じりに話していることがありますが、私としては営業担当の方も定期的に訪問してくださるし、サポートもしっかりしていて、乗り換えないでもらいたいと思っています。
私自身も、他社からシステムの営業電話を受けることがありますが、今まで他のシステムを使いたいと思ったことはありません。これからもFUTUREONEIdsを使い続けたいと思っています。
川口工場の外観
小林様:営業部から特定の商品について月間の出荷総数を知りたいという問い合わせを受けることがあります。現状では、特定の端末からしか、確認できないですが、今後は見られるようにできればと思っています。システムに対する改善要望は、その都度、営業担当へ連絡し、費用対効果を相談させていただいています。毎回、迅速なご提案をいただけるので大変助かっています。
当社は、毎年、新卒採用を行っており若手社員の多い会社なので、業務の質や効率を上げるためのシステムがあれば、検討していきたいと考えています。
今後も、費用対効果が高く、当社に合ったご提案をしていただければと思います。
当社担当者:長年弊社システムが常木鍍金工業様の業務の根幹を支えることが出来、大変光栄なことだと感じます。
日々変わる業務課題について、システムからのアプローチで解決策をご提案し、引き続き常木鍍金工業様にとって価値ある取引先になれるよう精一杯努めて参ります。
企業名 |
常木鍍金工業株式会社 |
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所在地 |
埼玉県川口市朝日5-4-18 |
業務内容 |
電子精密部品を主とした金属表面処理加工業 |
代表者 |
代表取締役社長 野中 真宏 |
創業 |
1952年 |
URL |
http://www.tsuneki-mf.co.jp/ |
※記載されているお客様情報については、2017年12月時の情報です。