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原価管理システムの機能強化だけでなく、現場の管理意識の改革も同時に実現

FutureOneメディア

精密部品製造・加工販売業

理化電子株式会社 様

導入製品

FUTUREONE ERP(InfiniOne ERP

年商

13億円

従業員数

104名

対象業務

ERP(製造、販売、仕入、在庫、会計)

導入期間

約1年

業務内容

半導体製造用装置に用いられる各種精密治工具の製造販売
電子部品の検査システム(ICソケット等)設計・製造・販売



原価管理の算出方法を抜本的に見直し、経営判断に活用できるデータ蓄積を実現



理化電子株式会社様 (以下、理化電子様) は、半導体の検査ツールの製造を軸に、他分野への事業展開・拡大も検討中するなど技術先進型企業の道一筋に歩んでいる企業です。 1961年の創業以来培ってきた、老舗としての堅実な技術力に、ベンチャー企業のような若い柔軟な発想やプロモーション力を新たに加えた「老舗ベンチャー」となるべく、日々精進されていらっしゃいます。


今回はFUTUREONE ERPの導入当時のお話に加え、最近実施された原価管理機能の強化を中心とした抜本的なシステムバージョンアップの目的や効果についてうかがいました。

理化電子様導入事例バナー

課題・提案・効果


課題
  • ■原価を総平均法で計算しているため、個別の原価の内訳が不明
  • ■原価算定精度が甘く、当初の予定との乖離が発生
提案
  • ■原価算出方法を総平均法から個別原価法に変更し、各ロットの原価実績を把握する
  • ■原価構成の内訳を細分化し、原価算定の根拠として使用する
効果
  • ■各製品の原価などの内訳がより詳細に見えるようになり、課題把握がしやすくなった
  • ■現場の原価管理意識が向上し作業ミスが減った

システム選定のポイント

生産から会計までを一気通貫して管理でき、業務に合わせたカスタマイズ可能なシステム

「FUTUREONE ERPを導入した時の、システム選定の一番のポイントは、システム統合による管理業務の低減でした。生産管理や会計を別々のシステムで管理していたため、一気通貫で管理できるシステムであることを重要視しました。システム導入前は、何社かに声をかけ、提案をしてもらいました。


担当者
  •  経営企画室 情報システム課 権頭氏

その中でもFutureOneは、同じERPという製品の種類の中でも、他社に比べ、標準機能として含まれている各機能が充実していました。また、パッケージの標準機能とカスタマイズ部分の組み合わせを実務に沿う形で提案してくれたことも導入の決め手の一つです。カスタマイズを一切しないというのでは、業務にどうしても合わない部分があるので、カスタマイズをうまく組み合わせることができる点を評価しました。また他社のERPに比べ、価格が安価だったことも評価の一つです。

今回のバージョンアップに際しても、時代の流れに即し、ニーズに合った新しい機能が標準機能として付加されていたことや、使わない機能の見直しを実施しコストダウンできたこともパッケージとカスタマイズを組み合わせたシステムのメリットだと思います。」(権頭氏)




今後の展望

現場主義の経営判断をサポートする原価管理を、全社的に確立していきたい

「今回導入した個別原価管理は主要製品にのみの適用となっているので、まずは運用を確立し、他製品にも展開していきたいと考えています。

社長は現場主義でスピード感を大事にしているので、現場のデータから経営判断を実施することを最重視しています。原価管理運用の確立のため、PDCAを実行し、課題・検討・システム改修を通して利益の拡大、コスト抑制を進めていきたいと思います。


ERPから出力される帳票等、様々なものが業務にかけがえのないものとなっています。いいシステムだからこそ、長い間使わせてもらえると思っています。 FutureOneとは長いお付き合いなので、これからもご相談に乗っていただければと思います。」(権頭氏)





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お客様の声

管理機能強化の負荷を抑えながら、現場の意識改革ができました

担当者

直接部門と間接部門が混在した状態で管理していた原価をきちんと区分けすることで、どの製品にどれだけのコストがかかっているか、内訳が詳細に見えるようになりました。直接費が今回は大きい、間接費が今回は大きい等の原因分析ができるようになりました。

現場にとっては、ロット管理のための負荷は上がってしまい、大変さは確かにあるが、ロットごとの作業段階での確認を随時行うようになるなど、在庫の見方の意識が変わり、結果的に作業ミスが減る等の意識改革の効果が出ました。手間をどれだけ減らせるかは課題でもありましたが、ハンディターミナルの導入等工夫をしていた中で、意識改革の効果が出たことは良かったと感じています。



代表取締役からのコメント

システム改修を通して、新しい考え方を社内に浸透させたい

代表取締役
  •   代表取締役 戸田 泰子氏

海外のグループ会社から上がっていた、原価算定に対するスピードアップの要望に対応するべく、原価管理機能の強化に乗り出しました。

このプロジェクトは、システム改修だけではなく「原価に対する意識改革」のためにも必要なものだったと思います。



当社担当からのコメント

理化電子様の原価管理の機能強化においては、当初原価算定機能を実装する予定でしたが直接部門費、間接部門費が混在している原価の状態では求められている原価算定は出来ないと判断し、まずは原価管理機能の強化をご提案させて頂きました。システムの範囲を超えて、理化電子様のあるべき原価管理の姿をプロジェクトメンバーの皆様と一緒にディスカッションさせていただく中で決めて頂きました。

現場負荷の大きい個別原価法を採用すると決断頂いたプロジェクトメンバーの皆様が「会社を変革するぞ!」という強い意志をもってプロジェクトを進めていただいたのが導入成功の鍵だったと思います。製造業を営む理化電子様にとって原価管理方法を変えるという大きな変革を任せて頂いたことは、大変光栄なことであり、その期待に今後も応えられるようにより良いサービスをご提供していくことが当社の使命だと考えております。

お客様情報

ロゴ

企業名

理化電子株式会社

所在地

東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル13F

業務内容

半導体製造用装置に用いられる各種精密治工具の製造販売
電子部品の検査システム(ICソケット等)設計・製造・販売

代表者

代表取締役 戸田 泰子

設立

1961年10月9日

URL

http://rikadenshi.com/

※記載されているお客様情報については、2017年3月時の情報です。