電力/小売
導入製品 |
MoneyOne(FUTUREONEクラウド会計) |
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従業員数 |
14名 |
対象業務 |
財務会計 |
導入期間 |
1ヶ月 |
業務内容 |
北関東を中心とした関東圏における高圧・特別高圧の お客様向けの電力小売事業 |
株式会社シナジアパワー様(以下、シナジアパワー様)は、2015年に、東北電力と東京ガスの共同出資で設立した会社です。親会社が持つ、エネルギー企業として長年培ってきたノウハウや、競争力のある電源などの強みを最大限に活用し、高圧・特別高圧で電気をお使いの商業施設、工場などを対象に低廉な電気を届けています。地域は北関東(栃木、茨城、群馬)をメインとされています。
会計システム導入検討時は、新会社設立の準備期間中で、経理や情報システム業務を専門的に経験したことのないご担当者が、システムの選定・導入を任されました。このような中で、たった1ヶ月弱でどのように選定・導入を進めていったのか、また導入後の運用はどのような状況なのかうかがいました。
シナジアパワー様が会計システムの選定を始めたのは新会社設立の1ヶ月弱前でした。 システムを選定するご担当者様は、急に会計システムを選ばなければいけない状況に立たされ、予備知識がゼロに等しい中でのスタートでした。そのため、はじめは資料一括請求サイトを使って7社に依頼を出し、情報収集、比較を行い、選定の目線を養おうとお考えでした。その頃はクラウドシステムの存在もあまり認識されていませんでした。しかし、1ヶ月というわずかな期間で選定から、導入、運用までしなくてはいけないことを想定すると、サーバー構築型のシステムでは間に合わず、短い期間で導入可能なクラウドシステムが選定候補にあがりました。
「システム選定のポイントは、まずは新会社設立に間に合うようなスピード感に対応できることでした。しかし、自社でサーバーを用意することを考えると、サーバー構築型のシステムでは導入まで時間がかかることが分かり、結果、最短納期で導入可能なクラウドシステムを候補にしました。」(鈴木氏)
次の選定のポイントは、導入費用を最小限に抑えることと、他のシステムと連動できることでした。シナジアパワー様は、新会社設立後に、基幹業務システムの導入が控えていましたが、会計システム選定時は、他のシステムの発注先や仕様が決まっていない状態でした。そのため、一番はじめに導入する会計システムにはあまり初期投資をせず、他のシステムと柔軟に対応できることを第一にお考えでした。 また、新会社設立前で、会計の科目体系・コード体系も未確定なことから、項目の修正、追加が自社で簡単に変更できることもポイントの一つでした。
「選択候補のクラウドシステムの中から、クラウド会計を選んだ理由は、導入費用が抑えられたことと、追加機能の価格体系が明朗だったことです。 クラウド会計の初期投資は、月額利用料と、操作研修費で済みました。他のクラウドシステムは、初期設定費用が追加でかかるシステムや、追加機能の価格体系が曖昧なシステムがありました。新会社設立後に、どのような機能が求められるかまだ想定できなかったので、今後の追加機能の価格体系が明朗なのはありがたかったです。他のシステムとの連動は、CSVファイルを用いてデータ連携できたので問題なかったです。 その他、クラウドにすると外部にデータを預けることになるので、はじめセキュリティ面を気にしていましたが、AmazonのAWSサーバーを利用していると聞き安心しました。」(鈴木氏)
その他の選定の決め手は、経理業務を専門的に経験したことのない担当者でも使える操作性の高い画面と、導入後の運用をイメージしやすい提案でした。
「提案の多くは、デモ画面を見せながらの機能説明が主流でした。しかし、いろいろな説明を受けた結果、まずは基本的な機能が備わっていれば十分で、会社を運営していくなかで必要なオプション機能を追加できる仕組みのほうが効率的であるとの結論にたどり着きました。 FutureOneは、機能の細かい説明というより当社の状況をヒアリングしながら、結果的に会計システムを導入した場合に、どのような運用になるのかイメージしやすい提案でした。また、画面構成がシンプルで、直感的に操作しやすかったこともポイントでした。」(鈴木氏)
システム導入時にはまだ売上情報も無い状態のため、はじめの一ヶ月は会計伝票は処理せず、貯めながら科目体系を検討されていました。親会社の経理担当にどんな科目で対応しているか確認しながら科目体系を作成していましたが、大企業で使われている科目体系を参考にしたためシナジアパワー様にはあまり合いませんでした。 そこで科目体系の大部分は思い切って削り、最低限の労力で会計処理ができるようアドバイスを行いました。システムは、使ってもらわないと全く意味が無いので定着を優先させるため、入力項目は出来る限り少なくするのが鉄則だと考えたからです。
「苦労したことは、何もかも初めてで判断基準が不明な部分が多かったことです。例えば、科目体系やコード体系の作り方などの些細なことから、税理士の必要性など会計システム以外にも色々なアドバイスをしてもらいました。特に、科目の追加修正の機能は、新会社設立時でまだ科目体系が確定していないため非常に助かりました。」(下村氏)
サポートのしやすさもクラウドシステムの特徴の一つです。リモートでシナジアパワー様の画面が見れますので、現地へ伺うことなく不明点に素早く回答できます。
「複数回にわたり操作研修をしていただき、スムーズに使い始めることができました。導入後も、リモートで当社の画面を見てもらいながら電話でサポートいただけました。初めて使う機能だと、自分がどの画面にいるのか分からなくなることがありますが、直接話しながら不明点に答えてくれることはありがたいです。売りっぱなしではなく、その後のサポートも継続して対応いただけることが非常に嬉しいです。 」(鈴木氏)
シナジアパワー様は、会計システムのシステム担当者を置かずに運用されています。クラウド会計はクラウドサービスのため、サーバーの管理も不要です。またシステム改良や税制改正に合わせ、自動的にバージョンアップするので管理者がいなくても利用いただけます。 そのほか、クラウド会計の特長は、環境変化から受ける影響が低いことです。従来のサーバ構築型だと、サーバやクライアント端末のOSのバージョンアップや老朽化から、会計システムも入れ替えが必要になりますが、クラウドサービスの場合その手間も不要です。
「自社サーバーをリプレースする際には大変な手間と金額がかかってしまうので、その煩わしさが今後一切無いのはありがたいです。システムのヘルプやマニュアルも分かりやすく、導入後の不明点も電話で聞けるので安心して利用できます。」(永野氏)
現在、導入時にはなかった売上情報が発生しお客様が増えてきました。今後は、オプション機能の銀行明細読取りや自動仕分けができる「インターネットバンキング」の利用を検討しています。今は目視での入金消込をしていますが、売上量が増えた際に手入力ではミスが起きてしまいかねないため自動化できればいいなと思っています。
会社を立ち上げる際は、今後どうなるかが想定できないことが非常に多いです。そのため、初期費用をかけず、必要最低限の機能をシンプルに使い、必要に応じてオプションで機能追加ができるシステムは当社にマッチしていました。なにより、新会社の設立を控えていた際に、素人じみた質問や、システム以外の相談にも丁寧に応じていただき感謝しています。
FutureOneの担当者は、導入後でもちょくちょく様子を見にきてくれるので、導入システムの相談はもちろん、少し脱線してあれこれ悩みを聞いてもらっています。先日も、その流れでプロジェクターの扱いがあるということを知り購入させていただきました。今後も、他のシステムとの連携や、課題、要望など色々と相談させてください。
新会社の会計の立ち上げをご一緒させていただき、当社も大変勉強になりました。関与された皆様は、経理業務を専門的に経験したことの無いところからのスタートでしたので、ご苦労も多かったですが、見事に立ち上げられました。また、その際、クラウド会計の使いやすさや直観的な分かりやすさについてご支持いただき、非常にやりがいを感じました。今後とも、シナジアパワー様の発展とともに、当社とよりよいパートナーシップを築いていけるよう努力します。
企業名 |
株式会社シナジアパワー |
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所在地 |
東京都台東区北上野1-9-12 住友不動産上野ビル7F |
業務内容 |
北関東を中心とした関東圏における高圧・特別高圧のお客様向けの電力小売事業 |
代表者 |
武山 徳彦 |
設立 |
2015年10月1日 |
URL |
http://www.synergiapower.co.jp/ |
※記載されているお客様情報については、2016年9月時の情報です。
※2017年4月に「FUTUREONEクラウド会計」をリニューアルしました。