TOP > FutureOneメディア > ビジネスプロセスの可視化と、今後の戦略策定が可能に

ビジネスプロセスの可視化と、今後の戦略策定が可能に

FutureOneメディア

総合/専門商社

野村貿易株式会社 様

導入製品

FUTUREONE ERP(InfiniOne ERP

年商

866億円(2015年度)

従業員数

257名

対象業務

販売管理、財務会計、加工管理

導入期間

約1年

業務内容

総合商社



売上、為替管理の情報管理だけでなく、
達成率や失注理由の把握もでき、戦略策定の大きな助けに



野村貿易株式会社様(以下、野村貿易様)は、東京、大阪を拠点に、1917年の創業から約100年にわたる歴史を有し、
フード部門、ライフ部門、インダストリー部門の3つの事業領域を主軸に輸出入業務及び外国間貿易を展開する総合商社です。
FutureOneが導入したERPの国内・海外販売、購買、加工、会計の機能を全社的にご利用いただいています。

野村貿易様がシステムを入れ替えるきっかけは、20年間使用していたシステムが、歳月を経て実業務と噛み合わなくなったためでした。
また、昨今、声高に叫ばれている内部統制を検討された際にも、現行システムでは対応しきれない部分があったためでした。

この2つがきっかけとなり、システム全面刷新の決断をされました。



課題・提案・効果


課題
  • ■契約情報が紙管理のため、進捗や損益の把握ができない
  • ■複数システムで在庫を管理しており、在庫状況がすぐに分からない
  • ■為替予約にシステムが対応できず、予約状況が把握できない
提案
  • ■契約管理・進捗管理機能により、ビジネスプロセスを可視化
  • ■ロット管理や欠品予測、賞味期限の管理ができる在庫管理機能を導入
  • ■為替予約、海外対応の委託加工に対応できるシステム、運用を提案
効果
  • ■契約番号に紐付けて損益、進捗の把握が可能に
  • ■リアルタイムに在庫を管理し、欠品や余剰在庫削減、適切な予測発注が可能に
  • ■国内外のやり取りを一元管理し、効率的な経営管理と内部統制を実現

システム全面刷新への期待

ERPを導入することにより生まれる業務効率化と人財の活用

担当者
  •   取締役 常務執行役員 藤田氏

「現在、必要を問われているのはデータの正確性や、効率性です。
システムを全面刷新することへの期待は、ERPを導入することにより、業務の効率性を図りながら、
余力を見出し、人材を活用することです。
内部統制の整備・向上の観点(例えば、財務諸表の正確性の確保)からも、やはりERPの導入は
必要と考えています。」(藤田氏)



システム・ベンダー選定のポイント

パッケージ(ERP)でありながら、拡張性、柔軟性も兼ね備えたシステム

野村貿易様は、総合商社で扱う商品は多岐にわたっています。
そのため、お客様自身も次期システムの要件はとても膨らむだろう、と予想されていました。
実際に、営業部門や管理部門にヒアリングすると、「これもやりたい、あれもやりたい」といった声が多く挙がりました。

「パッケージ(ERP)でありながら、拡張性あるいは柔軟性、そういった伸びしろの部分がシステムで持っているかということが、
システム選定に当たり、一番重要だったと思っています。」(野村貿易様)


経験や導入実績を感じられる、余裕のあるプレゼンテーション

商社に必要な為替予約、海外対応の委託加工など、広範囲にわたる業務を理解した上でシステム提案ができるかも選定ポイントの一つでした。

「プレゼン時に、余裕が幾分感じられるベンダーと、余裕を感じられないベンダーがいました。
そのなかで、FutureOneは、プレゼン時の質疑応答の受け答えに非常に余裕があり、比較的、色々な経験、導入実績を感じた点は我々として
安心して選ばせていただく材料の一つでした。」(野村貿易様)


提案から開発、サポートまでを一貫したプロジェクトマネジメント

その他、選定になったポイントは、提案から開発、サポート保守まで一貫していることでした。
他社ではシステム開発と、サポート保守が別の会社で対応することも往々としてあります。


「FutureOneの場合は、システム開発も、また今後のサポート保守もすべて一社でされるという辺りも安心して選定した要因です。」(野村貿易様)



要件定義の苦労した点

全部署の要望を全て叶えるのではなく、方針に沿い軌道修正いただいた

要件定義では、各部門から様々なご要望が挙がりました。
例えば、営業部門の要望と内部統制上のあるべき姿のすり合わせに時間を要すなど、なかなか仕様が決まらないこともありました


担当者
  • 財務部
    主計グループリーダー 安藤氏

「どうしても社内を重視すると、当初の決めた方針から外れていきがちでした。
そういったところで、それは最初に立ち返りましょうと修正していただき、方針が決まることがありました。
できないときには代替案を出していただき、『これはできないけどこういうやり方ならできますよ』、
『ちょっと手はかかりますけどこれでお願いします』と運用方法で対応いただき、全くできないということではなかったです。」(安藤氏)



導入時の良かった点

データが合わない時も、チームワーク良く真摯に対応いただいた

導入時には、従来の勘定科目を変えたこともあり、照合時に現行システム上のデータと数字が合わないことが起きました。
さらに、システム導入から本格稼働までの期間がかなり短く、時間も限られていた状態のため、導入支援チームとして東京・大阪の現場に出向き、一緒に照合作業を行いました。
バグや改善点、追加でお願いいただいた内容を、出来る限り即日データで共有し、迅速な対応を心がけました。


「FutureOneは大きなベンダーではないというのは聞いていましたが、プロジェクトリーダーをはじめ提案担当や、現場担当、設計担当の方が一体となり、とてもチームワークが良かったです。
時間に限りがありましたが、社内の人員も倍に増える訳でも無いため、正直どう進めていこうかなと心配していた時でした。
数字の出方や、その処理方法をFutureOneの方が一緒になって照合し、合わないところは原因を丁寧に教えてくださり、そのおかげでこの本稼働が出来たと思っています。」(安藤氏)


担当者
  • 経営企画部 システムグループ
    グループリーダー 中川氏

「東京・大阪両方にほぼ毎日常駐し、操作指導やQ&A対応を行っていただいたことがすごく良かったです。
結構、現場のストレスもあって、不満もいっぱい出てきたと思うんですけれども、それに真摯に対応いただいたことが大きかったです。」(中川氏)


「我々の構築メンバーも新しいシステム入れるんだという熱意で、休みも取らずやったことを、
同時にFutureOneも一緒になってやっていただいた。それを他の社員も見て、FutureOne、構築メンバーがやっているんだったら自分も頑張ってしっかりデータ合わせないといけない、という気持ちが社内に生まれました。

これがやらされている感だと、なかなかストレスも貯まりますがFutureOneのお陰で皆がやろうという気になったことが一番大きかったのかなという風に今となっては思っています。」(野村貿易様)



今後の展望

ビジネスプロセスの可視化と今後の戦略策定の力になるトータルシステム

導入後もFutureOneとの打合せを重ね、今年までに直せる部分、来年に持ち越し改善していく部分というように課題を仕分けして見る癖がつきました。
その考えは、旧システムのような仕様の変更ができないシステムと違い、FutureOneのシステムは、比較的時間さえいただければ柔軟に改良できるからです。営業からの要望の回答も、『できません』ではなく、今年はできないが、来年以降は対応できると説明できるので、社内の透明性が増したと感じています。



お客様の声

当社と同じ目線で1対1に向き合っていただき、ハードルの高い導入を無事完遂

今回のプロジェクトは、短期間にいろんなことをやってしまうという、正直言ってハードルが高いプロジェクトでした。
当社側の準備も不足していた面もあり、FutureOneには、寝食を共にしたとは言いませんけど、当社にかなりの時間を割いていただいて、
短期に非常によくやっていただいきました。
他のベンダーとの取り組みでは、我々の準備態勢などからシステム導入時期の延期といった事態を惹起していたかもしれません。
そんなプロジェクトでしたが、FutureOneには、当社と同じ目線で1対1で取り組んでいただき、非常に有り難かったです。
今後、システムを業務により合わせていくという課題もあるため、これからより2年、3年、10年と、共同で良いシステムを組み上げていけるように、
引き続きご協力をお願いします。(野村貿易様)



当社担当からのコメント

野村貿易様のシステム全面刷新は、FutureOneにとっても大きなプロジェクトでした。さらに短期間で本稼働を目指すという目標もあり、正直、非常に難易度の高いプロジェクトでした。
無事に、本稼働を迎えることができた最大の要因は、野村貿易様側の『なんとしても本稼働させる』という意識が非常に高かった点です。
通常のプロジェクトであれば、1週間以上かけて検討するような内容を、無理を言って2~3日程度で検討していただくなど、常に全体スケジュールを意識しながら、本稼働を成功させるための体制を最後まで維持していただきました。

システムを変更する際は、システムをご利用いただく社員の皆様にも大きな負荷がかかります。
しかし、皆様が本当に協力的で、一丸となって取り組んでいただけたことが、本稼働成功の大きな要因だと思っています。
今は、野村貿易様と共に検討し構築したシステムが、実際に本稼働でき、日々ご利用いただけている事実が本当に嬉しいです。
今後も野村貿易様の発展に貢献出来るよう精一杯努めて参ります。

お客様情報

ロゴ

企業名

野村貿易株式会社

所在地

東京都港区虎ノ門4丁目3番13号

業務内容

総合商社

代表者

宮下 勝成

創立

1917年5月7日

設立

1976年6月3日

URL

http://www.nomuratrading.co.jp/

※記載されているお客様情報については、2016年9月時の情報です。